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生きながらフリッカーに葬られ

Buried Alive In The Bogus


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ゴーン・ガールの感想を失恋自殺したTくんの霊に語ってもらった

  1. 2014/12/11(木) 23:14:04|
  2. 洋画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。(シネマトゥデイより)


「鳥に鳴くなと言える? 鳴いた鳥はうるさいから、ライフルでうてる?」
                    ――大島弓子 「夏の終わりのト短調」




やぁ。
ぼくは十八ヶ月ほど前に
恋に破れて白い首を吊った、悩めるTの亡霊だよ。
妙なる響きに誘われて、天界に上ったけれど
映画館の闇が恋しくて、すぐに地上に舞い戻ってしまったんだ。

それで『ゴーン・ガール』を観たんだけれど、これは犯罪映画だよね。
拉致と誘拐に関する映画だ。
拉致はひどいよね、自由が無くなってしまうから。
でもぼくは誰も拉致してくれなくて、それでしょうがなくて自分で首をくくったんだ。

縛りつけられて、自由がなくなって、「ここから出して!」と叫ぶ人たちを見ると、ぼくはとても奇妙な気分になる。
だってその罠にとびこんでいくのはいつも彼ら自身なんだから。
蜜壺にはまった蟻みたいに、たっぷりとした自由に身を浸しているうちには
その罠はとても蠱惑的に見えるのかな?
ぼくは首をくくる前に、拉致される人たちを何人も見たよ。
彼らはいつも拉致されるとき、しあわせそうに微笑んでいた。
彼らの指には、いつも加害者と被害者の名前が刻まれた指輪が輝いていたよ。

もうひとつの犯罪、誘拐についても語ろう。
誘拐もひどい犯罪だ。卑怯者の犯罪だよ。人質を取って、自由を無くしてしまうんだから。
卑怯な犯罪だけれど、悲しいことにこの世界からこの犯罪は無くならない。
毎年、何人、何十人、何百万人の被害者が出ている。
責任感と、血への親愛と、憎しみが、彼らを身動きできなくさせる。
何百万人もの被害者が出ているとさっき云った。
それなのに世間が騒がないのは、被害届がほとんど出ていなくて、それどころか被害者本人が自分が誘拐の被害者だと
気づかず、笑って過ごしているからだ。
誘拐の加害者に頭を撫でられて、被害者は満足そうに微笑んでいるんだよ。

加害者と被害者がいるから犯罪なの?
世間がそれは犯罪だと認めなければ、犯罪にはならないの?
ぼくにはわからないことだらけだよ。

それでもこんな風に映画館の暗闇で
浮き世のあれやこれやを見せつけられていると
生きていることが懐かしく感じられてしまう。
あの風を頬に受けて、生の実感を感じたくてたまらなくなるんだ。

でも、
恋だけはごめんだよ。
おお、神さま、勘弁してください。
恋だけは、もう二度と、ごめんだ。

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